暮らしにオートメーションを導入。
といっても大したことはなく、朝のアラームが鳴り終わったらスピーカーから音楽が流れるようにしただけです。色々動いている間にそれがラジオの英語講座に切り替わり、終わったら天気予報とカレンダーに登録した今日の予定が音声で流れてくるという、それだけです。
それだけですが、これが便利。すごいね。
スマート家電を買えば部屋の電灯をつけたりいろんなことができるらしい。
昔は家電量販店の店員さんになるのが夢でした。
もうちょっと昔(幼児)だと、ロボットになるのが夢でした。
何のコンテンツだったか忘れましたが、サイボーグになりたいという夢を「男のロマン」と言っていた作品があって、ちょっと待った!と思いました。男のロマンとは限らないよ、それは、人類のロマンじゃないかな。一部の人類の。
機器は安定しているから好きです。自分がまるで安定していないからというのもあります。
呼びかければ一定の規則に従って応答してくれるその明快さ。
機器に向かって話しかけたくなります、ねえ見てよこの「人間の体」。全然思い通りにいかないよ。同じ時間に同じメニューのご飯を食べて同じ時間に眠っても、次の日の体調がまったく違うんだ。だめな日は一日中寝ていたいし、目の前にあるものが手に取れないほど体がだるいよ。きみほどの安定じゃなくても、もうちょっと調子を安定させたいよ。なんとかならないかなあ。
そうスピーカーに問いかけたら「すみません、よくわかりません」と言われました。
取扱説明書を読むのが好きです。
家電でもなんでもそうですが、せっかくの機能にアクセスできていないことが多い。よく読めば「こんな機能もあったんだ」となるので楽しいです。この間ボイスレコーダーの説明書を読んでいてビットレートの設定を間違えていたことに気づきました(データ容量の節約のために音質を落としてあった。もっといい音でとれた)。機器にどれだけ機能が搭載されていても設定するのは人間。使うのは人間。人間が安定していないと機器をカスタマイズすることすらままなりません。
人間の取扱説明書があるといいな……。